投資戦略

景気後退に強い守りのポートフォリオを考える(株式投資)

2018年現在、アメリカは8年、日本も6年間続いている経済成長。

物心ついたときにはバブル崩壊、就職時代は氷河期で、生まれてこの方「失われた〇年」とともに歩んできた僕としては、正直、違和感が拭えません。笑

だからこそ一度、来たるべき景気後退に備えて「守りのポートフォリオ」について考えておかねばなりません。

なお、今回の記事では株式に関して話します。

金やビットコインなどに関しては別の機会に。

守りのポートフォリオ

一般に、景気後退局面でも強いディフェンシブな銘柄というのは、下記のような特徴を持っていると言われます。

  • インフラ、生活必需品、医療品などの景気に左右されにくい銘柄
  • 高配当(or継続的な配当増)
  • 低ボラティリティ

しかし、ここで注意したいのは、これらの株を個別で買っていては結局リスキーである、という事実です。

インフラ・高配当・低ボラ株を買ったとしても、次の不況でも状況が変わらないかは不明ですし、別の不祥事で吹っ飛んでしまう可能性も拭えません(極端な例ですが、東電なんかまさにそうですね)。

では、その手のETFに投資すれば良いかというと、ことはそう単純ではなく、例えば「VDC(米国生活必需品セクターETF)」などは、ちょっと調べてもらえば判りますが、今年(2018年)序盤の下落局面でモロにダメージをくらっています。

逆に、1957年から2003年までの経済成長局面のリターンで、生活必需品セクターはトップレベルの実績を残しています(シーゲルの『株式投資の未来』の中でも紹介されていますね)。

つまり、こう言ってしまっては元も子もないんですが、一般的に言う「ディフェンシブな銘柄」「景気後退期の投資法」にそこまでの意味は無いと個人的には思います。

では、守りのポートフォリオというものは全く意味を為さないのか、というとそうではありません。

金融商品を売らないことの大切さ

機会損失という考え方

2018年初の米雇用統計発表やトランプ保護主義に伴う株価急落に伴い、図の赤丸の部分ですが、ダウ平均は23500ドルをつけました。

「これはついに景気後退か?」という声も当時チラホラあったように記憶していますが(というか、常にこの手の話はありますが)、この記事執筆時点(2018年9月24日)で26650ドルと、実に13%ほど上昇しています。

これが機会損失じゃないとしたら何なのでしょうか。

また、下の図を見てください。

仮にリーマンショックをドンピシャで当てたとして、2~3年後には元の水準に戻っているのです。

ここから言えるのは、株式市場には常に居ることが肝要

金融商品というものに関しては、なるべく売らないに越したことはない、ということです。

税金のお話

株を簡単に売るべきではないというのにはもう一つ理由があって、株で儲けたお金には税金がかかります。

例えば、100万円のキャピタルゲインに対しては20万円を税金として持っていかれます。

しかし、売らずに保有し続ければ100万円を100万円として使い続けられます。

であれば、売らずに持っておく方が複利効果が効きますので、本来賢い選択であると言えます。

株を持ち続ける方が得だということが、直感では信じられない方のために以下で検証。

持っている株が2倍になるごとに利確して別の銘柄に乗り換える場合、3回2倍になっても、

100万円
→200万円(税金引かれて180万円)
→360万円(税金引かれて324万円)
→648万円(税金引かれて583万円)

ですが、買い替えをせずに3回2倍(つまり8倍)になれば、

100万円
→200万円(利確せず)
→400万円(利確せず)
→800万円(税金引かれて660万円)

と80万円近い差になります。

もっともこれに関しては、税金を払ってでも割安株に再投資した方が利益が増大することも多々ありますので、その点はご注意ください(言うまでもないですが)。

「守りのポートフォリオ」とは精神安定剤である

つまり、そういうことなんだと僕は思っています。

ディフェンシブな銘柄が、この先もディフェンシブであるかどうかなんて、誰にもわかりません。

しかし、現金を持つより株式を持っていた方が良いらしいことは、どうやら確からしい。

そんな時に、「この銘柄は景気後退に強い」と自分が信じられたなら、下落局面にも耐えられるはずです。

一度でも株を持ったことのある人なら共感できると思いますが、みるみる利益が減っていく、損失が増えていく局面というのは、ものすごく売りたくなります。

その時に自分なりの信念がないと、非常にツラいです。

だからこそ「自分にとっての守りのポートフォリオ」が必要になるわけです。

まとめ
  • 絶対的・本質的に「守りのポートフォリオ」「ディフェンシブな銘柄」というものは存在しない
  • しかし、株式市場には常にいる必要がある
  • なので、自分が信じられる「自分にとっての守りのポートフォリオ」が必要になる
  • ちなみにそれは、自分が信じられればなんでも良いと思う

なお、上で挙げたベタなディフェンシブ銘柄

  • インフラ、生活必需品、医療品などの景気に左右されにくい銘柄
  • 高配当(or継続的な配当増)
  • 低ボラティリティ

ですが、上2つはすぐに調べられますが、低ボラに関しては何を参考にすれば良いのか。

個人的に手っ取り早いと思うのは、

  • S&P 500低ボラティリティ指数
  • S&P 日本500低ボラティリティ指数
  • 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)

の構成銘柄をそのまま参考にする、という方法かと思います。

しかし、何度も言っているように大事なのは「いざというとき、自分が信じられるか」です。

簡単に買ったものは簡単に売りたくなるものです。

しっかり自分でも分析する必要はあるでしょう。

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