投資戦略

過去の歴代バブル崩壊理由&悲惨な結末をまとめてみた【仮想通貨はどこまで落ちるのか】

この記事は、仮想通貨ピーク時ピンポイント(2018/1/8)に書いた記事になります(我ながらビックリですが)。

しかし、過去のバブル相場のまとめ記事として機能しているので残してあります。

上記、ご了承の上ご覧ください。

誰しも、当たり前にあると思っているものがあります。

命、健康、食料、水、電気、ガス、平和、安全、家族、友情、仕事、愛、変わらない日常。

そして、明日も当然同じように快適な相場が待っていると疑うこともなく信じている。

そうして今日も幸せな気持ちでベッドに入るのです。

仮想通貨バブルは明日崩壊するかもしれない

ある朝、あなたが起きると、ビットコインの価格が30%下がっていました。

きっと、Twitterでは「平常運転」「これくらいは調整」「新規は狼狽売りしてんだろうなwww」「BTCはオワコン。これからはXRP」などと、いつもと変わらないつぶやきがなされることでしょう。

そして、翌日もそこから30%下がる。「買い増し買い増し」「ボーナスタイム」「ここで買えるやつが億り人になれる」などと強気勢の声も聞こえ、実際、価格は一度戻すでしょう。

あなたはこれが調整なのかバブル崩壊の直前なのか知る術はありません。

ただ、今まで必ず戻してきた相場の力を信じて、「ここで売ったら負け組。ガチホが最強」と自分に言い聞かせます。

そして、その後数日、底と思われるところで価格はウロウロします。

しかし、あるタイミングでビットコインがさらに一段下げます。すると売りが売りを呼び、ショート勢が加担してくるため、下げの圧力が止まらなくなります。

ここまで来ると、もはや草コインは息をしていないはずです。高値の10%あればむしろ良い方。

上位アルトですら、軒並み高値の50%を割り込む事態。

あとは、1か月もしないうちに、全てのコインの価値が高値の10%以下に落ち込み、3000万円あった資産は300万円に。

途中で押し目買いをしまくっていたなら、さらに被害は甚大。

さてあなたは、この物語を「おとぎ話」と一笑に付して、今日も「割安だから」買い増しを続けるのでしょうか。

過去のバブル相場を振り返る

さて、過去のバブルを見てみましょう。

きっとそこには、何らかのヒントが隠されているはずです。

それぞれ、「概要」「発生理由」「崩壊理由」「最高値と下落幅」「その後」あたりを簡単にまとめます。

歴史家ではないので、本当に最低限の情報が取れれば十分かと思います。

チューリップバブル(1630年頃~1637年)

まとめ
  • 概要:当時一等国だったオランダで、チューリップの球根への過剰投機が発生
  • 発生理由:投資家、富裕層の中で流行っていたチューリップの球根への投資が一般階級へ伝播。先物取引が絡み規模が急拡大
  • 崩壊理由:ある取引で買い手が現れなかったためパニックが発生(理由なし)、としているものが多いが、1人来なかったくらいでそんなにパニックになるか?という印象。来なかったのは事実だろうが、個人的にはペスト流行で同時並行で取引が成り立たなくなった、という説の方が実際を表していると思う
  • 最高値と下落幅:一説には一番高い球根で平均年収の50倍とか(今の金銭感覚で2億円くらいか?)。それが、1/4、1/10はおろか、1/100になったものもあるとかないとか(75%~99%ダウン
  • その後:正確な文献はないものの、グローバルな危機にはつながらなかった模様。ババを引いた個人はダメージを負ったが、経済システムには食い込んでなかった様子。当たり前だがチューリップの値段は二度と戻らず

出典:http://pepera.jp/

ミシシッピバブル(1719年~1721年)

まとめ
  • 概要:フランスにてミシシッピ会社(貿易会社)の株式への過剰投機が発生
  • 発生理由:財政家ジョン・ロー界隈が、その権力を使い、なんちゃって兌換紙幣を刷りまくり、貸し付けまくり、実態のないミシシッピ計画に対しての投資を煽りまくった
  • 崩壊理由:金貨使用禁止による銀行券への信用不安(ただし、そもそもプロジェクトもスキャム、財政もウソまみれで、もはやバブルというか刑事事件です。笑)
  • 最高値と下落幅:売り出し価格500リーブル→最高値10000リーブル→500リーブルへ(95%ダウン
  • その後:フランス全土での金融危機、銀行不信。多くの庶民は借入れによって株式を購入していたので、見事破産

出典:http://pepera.jp/

南海泡沫事件(1720年~1721年)

まとめ
  • 概要:イギリスにおいて、南海会社およびそれに関連した有象無象の泡沫会社への過剰投機が発生
  • 発生理由:ミシシッピ会社とほぼ同じスキームで南海会社の株投資が煽られまくった。
  • 崩壊理由:類似企業(泡沫会社)への規制強化に伴い、市場の投機熱が急後退
  • 最高値と下落幅:6月に1000ポンドだった株価が3ヵ月で80%以上ダウン
  • その後:貸付を行っていた銀行は破綻、自社経営陣も株を売り倒し、自殺者を生むほどの一大社会問題へ

出典:http://pepera.jp/

ウォール街大暴落(1929年)

まとめ
  • 概要:ニューヨーク証券取引所で起きた歴史的株価大暴落。世界恐慌の引き金になる
  • 発生理由:WW1の戦後復興特需。個人投資家の投資信託、信用取引の拡充。インフラ整備、モータリゼーションなど
  • 崩壊理由:直接的な原因は不明(自然発生と思われる)。ただし、ジェシー・リバモアの超多量の空売りがきっかけだったという説も
  • 最高値と下落幅:ダウ平均最高値381ドルが1か月で50%ダウン、その後持ち直すかに見えたが、3年で90%ダウン
  • その後:世界恐慌に発展し、最高値更新まで25年かかる(平成バブルと同じか……)

画像:http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1249.html

平成バブル(1986年~1991年頃)

まとめ
  • 概要:1980年代後半に起きた、「株式上昇神話」「土地神話」に基づく過剰投機
  • 発生理由:プラザ合意で円高不況→金利引き下げ→さらに色んな要因で銀行がお金を貸しやすくなっちゃった→財テクブームで資金が株式や不動産へ→あとは流れで
    (不動産の値上がり分を担保にお金借りてまた不動産に投資したり、株価の上昇分だけBIS規制をかいくぐってお金を貸したりするのって、本質的には南海バブルとやってること同じなんじゃ……)
  • 崩壊理由:「利上げ」で株式投資熱を、「総量規制」で不動産投資熱を抑えたことで、市場が急冷却
  • 最高値と下落幅:日経平均39000円(1989年末)→14000円(2年で60%超ダウン)、不動産も同様に大幅下落。例えば23区商業地は91年の2700万円/坪が、95年には800万程度に(70%ダウン)。
  • その後:「失われた20年」の長期低迷

画像:http://s.webry.info/sp/toshukou.at.webry.info/201307/article_6.html

米ITバブル(1999年~2001年)

まとめ
  • 概要:2000前後にアメリカで起きた新技術(Imformation Technology)への過剰投資(その後日本でも)
  • 発生理由:金融緩和でダブついていた資金が、ただひたすらシンプルに将来性を買われたIT分野へ流れ込んだ
  • 崩壊理由:FRBの再三の利上げ
  • 最高値と下落幅:ナスダック総合指数は、2000年3月にピークの5000から1年半で70%下落
  • その後:IT関連の失業者激増。そして元の指数に戻すのに、なんと15年。うそやろ……

出典:https://finance.yahoo.com/

リーマンショック(2008年~2009年)

まとめ
  • 概要:米大手投資銀行リーマンブラザーズの破綻。それに伴い世界的な景気後退を招いた
  • 発生理由:サブプライムローンによる住宅ブームで不動産バブルが発生
  • 崩壊理由:同ローンを証券化し、レバレッジをかけまくっていたリーマンブラザーズ。サブプライムローンの貸出先は元々リスクが高かったこともあり、利上げで焦げ付く→破綻
  • 最高値と下落幅:発生時のダウ平均11400ドルから半年で45%ダウン
  • その後:100年に1度の不況と言われたが、意外にも3年もせずに元値に戻している

出典:https://finance.yahoo.com/

歴史上のバブルを考察して分かるのは、「基本的に何かキッカケがあって弾ける」ということです。

逆に言うと、「キッカケ」が起きるまでは落ちる気配すら見せてくれません。

これが、「いつ起きるかを予想することは、何が起きるかを予想することより何倍も難しい」と言われるゆえんですね。

なので、どれだけ相場が強気でも、どれだけ無限に稼げる気がしていたとしても、常に悲観的な見方をする必要があると僕は考えています。

2020/4/20追記

その後、仮想通貨バブルは「コインチェック事件」をキッカケに弾けました。

また、コロナショックも、「凶悪ウイルス」というトリガーが作動しました(現時点では株価はかなり堅調ですが)。

いずれにせよ、「キッカケ」というのは、「いつ起きるか」は全く読めません。

仮想通貨バブルは、歴代のどのバブルに似ているのか

すでに色々な識者やブロガーから指摘が入っていますが、仮想通貨バブルは米ITバブルと近しい……と皆さんお考えだと思います。

実際、僕もそう考えていますが、その本質は「よく分からないけど、すごそうな技術の将来性に投資していること」だと思います。

1990年代末期に、消費者との直接の双方向的通信を大量に処理できるe-コマースの可能性が現実化し、既存のビジネス・モデルを揺るがせた。(中略)アメリカの大学を卒業したばかりの技術者や冒険企業家たちはプレゼンテーションを配布するだけで多くの資金が集められるようになり、その企画書の多くは投資家達にとって聞いたことの無く説明されても理解できない語句で埋め尽くされていた。多くの起業主旨書は商業的可能性が疑わしく、あるいは技術的可能性について疑わしいものが含まれていた。

wikipediaからの抜粋ですが、現在の仮想通貨乱立、ICOと全く同じ状況です。

しかし、「すごそうな技術の将来性に投資していること」で言えば、南海会社および関連泡沫会社への過剰投資も似たようなものですし、危険度を認識しないでモータリゼーション(だけじゃないですが)に過剰投資しすぎたウォール街暴落も、もっと言うと実体のないチューリップに熱を上げていたのも、本質的には変わらないのだと思います。

ITバブルと比較するのは、あくまで価値観や社会システムを現在と共有しているから、ということでしかないのでしょう。

ITバブルの実際

ハイプサイクルという、価値判断基準があります。

ガートナー社が毎年一度発表している、新しいテクノロジーに対しての、成熟度・採用度の評価グラフです。

このように新しいテクノロジーには過剰評価が付きまといます。

また、1回目のブームの際は、それらの知識の一面しか見えていないことが多いです。例えばこちらの表、

出典:https://www.cnbc.com/15-years-after-nasdaqs-peak-look-how-its-changed/

ITバブルの2000年と2015年のNASDAQ銘柄の時価総額比較ですが、業種ごとに色が変わっています。

00年時点では、technology,software系偏重なのに対し、15年には様々な分野においてIT技術(だけじゃないけど)が広まっていることが判ります。

現在のBTC,XRP,ETHの優位は揺るがないものに見えますが、15年後には周辺技術・周辺企業・周辺システム含めて、今とは違う価値観が生まれていることでしょう。

ITバブル期~以降 各銘柄値動きまとめ

ここで、実際の株価の値動きを見ていきたいと思います。

各企業がITバブルをどう乗り越え、どのように成長してきたか、ということが分かります。

成功例①:アップル

  • バブル期高値:5ドル
  • バブル後安値:1ドル(80%ダウン)
  • 現在価格:175ドル

成功例②:アマゾン

  • バブル期高値:100ドル
  • バブル後安値:10ドル(90%ダウン)
  • 現在価格:1200ドル

ちなみに、Googleは2004年上場です。

そう考えると、まだ見ぬ仮想通貨がバブル崩壊後、業界を席巻する可能性も全然ありますね。

中間例:マイクロソフト

  • バブル期高値:60ドル
  • バブル後安値:20ドル(66%ダウン)
  • 現在価格:90ドル

当時「飛ぶ鳥を」だった業界の大巨人MSでさえバブルの高値更新に15年かかっています。怖い。

失敗例:インテル

  • バブル期高値:70ドル
  • バブル後安値:15ドル(80%ダウン)
  • 現在価格:45ドル

インテルを失敗例と言ってしまうのは非常に心苦しいですが、投資的にはそうなります。

当時の温度感を僕は知りませんが、「これからはパソコンの時代だ!ITだ!」→「ということは必ず使われる半導体だ!MPUだ!」という発想だっただろうことは想像に難くないです。

これ、今に当てはめると「これからは自由な送金だ!IoVだ!」→「ということは必ず使われるブリッジ通貨だ!XRPだ!」というような気もしなくもないですね。

しかしここで大事なのは、インテルはしっかり生き残り着実に成長しているということです。

あくまで投資のタイミングの問題なわけです。

大失敗例:光通信

  • バブル期高値:24万円
  • バブル後安値:900円(99%ダウン)
  • 現在価格:16000円

携帯電話売買を巡る不正をきっかけに、20日間ストップ安。株価99%下落という夢のような数字を残す。笑

でも、最安値からは16倍になっています。

そう考えると、投資はつくづくタイミングだなぁと思うわけです。

論外例:アイ・エックス・アイ、平成電電、近未來通信

詐欺会社。

アイエックスアイは上場企業だったため、その後上場廃止。

99%ダウンどころか紙屑へ……。

これは仮想通貨に当てはめるとスキャムコインの話ですね。

仮想通貨とバブル崩壊 まとめ

一覧性を持たせてみると、人間って本当に進歩していないのが如実に判りますね。笑

あらためて今回の内容、下落率に絞ってお伝えすると、

  • チューリップ:モノによっては90%
  • ミシシッピ:95%
  • 南海泡沫:80%
  • ウォール街:90%
  • 平成:60~70%
  • IT:70%
  • リーマン:45%

こんな感じです。

ITバブルとの比較を想定するなら最低70%の下落は見る必要がありますが、仮想通貨がある種日常的に30%くらいは下がることを考えると、90%ダウンは全然あると思った方が良さそうです。

しかし、みんな結局良い方しか見ていないです。

キッカケが何かなんて誰にもわかりません。

政府が仮想通貨を規制するかもしれないし、仮想通貨の運営主体や取引所が著しい不正を行うかもしれない。仮想通貨の脆弱性が見つかるかもしれないし、あるいは僕なんかは想像もつかないキッカケもあり得るでしょう。

2020/4/20追記

くどいようですが、コインチェックでしたね。笑

楽観論だけでは苦しいです。

「これが人生最初で最後のチャンス、バカになってビットコインと心中します!」なら良いですが、僕のモットーは「確実かつ堅実。ミスをしない人生設計」です。お堅いのです。

また、今回はあまり触れませんでしたが、リーマンショックも無視できません。

当時のサブプライムローンの規模は10兆ドル程度だったそう。

ビットコインの先物に続き、ETFの申請がニューヨーク証券取引所(NYSE)から出されたニュースも話題を呼んでいますが、今後、より仮想通貨の証券化が進み、サブプライムローンのように巧みに機関投資家のポートフォリオに入り込んでくるようになれば、実経済への悪影響にまで繋がりそうです(もっとも仮想通貨はすでに警戒されているので、そこまでのステルス性はないと思いますが)。

そして、最後に。

覚えておきたいのは、上記全てのバブルにおいて手痛いダメージを負った人の共通項は「借金」「借入れ」「信用」「レバレッジ」です。

個々人の考え方次第ですが、必ず退場しないことを重視するなら、これらからは距離を置いた方が良いでしょう。

自分の資産は常に価格の90%減をイメージしながら、色々逆算で考えていくのも良いかもしれません。

さて、今日は以上です。

僕も含め、皆さん明日も良い夢が見られると良いですね。

This time is different.という夢を……。


☆オマケ

アジア通貨危機(1997年)
  • 概要:アジア各国を襲った通貨危機(そのまま)
  • 発生理由:ドルペッグ制採用のアジア各国がドル高政策に苦しみ不況に。そのため各国通貨が売られる傾向が強く、ドルペッグ維持のため各国のドル残高急減。ドルペッグ制の限界を見越したヘッジファンドが大量に空売り
  • 危機内容:インドネシアルピア80%を筆頭に、各国50%程度の通貨価値下落→経済危機へ

これはバブルとは違いますが、「ヘッジファンドの空売り」というキーワードだけは覚えておくべきかもしれません。

仮想通貨市場が飽和したとき、暴落のトリガーになる可能性が十二分にあります。

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