投資戦略

【世界一わかりやすい】SQ(SQ値)とは何なのか【株価に影響も?まとめ】

先物をやらない人(自分含め)には、分かったような分からないようなこの「SQ」「SQ値(エスキューち)」。

検索するとだいたい「特別清算指数」と出てきますが、何のこっちゃ分かりません。

ここでは一旦、「何かを清算するんだな」という認識で大丈夫です。

下で詳しく見ていきます。

SQ(SQ値)とは何なのか

現物組としては、とりあえず「日経平均先物のSQ」を分かっていれば問題ないので、今回は「日経平均先物のSQ」の話をします。

まず、SQが何なのかを簡潔に述べると、

3,6,9,12月の第2金曜日の日経平均(現物)の始値

ということになります。

(厳密には極微妙に違いますが、問題ありません。後述します)

このSQ値ですが、例えば「今回のSQ値は20,000円だった」というような言い方をします。

で、これを何にどう使うかと言うと、

先物をこの値段(SQ値)で強制決済しますよ

という風に使われます。

先物には、限月(げんげつ)と呼ばれるいわゆる「満期」があります。

日経平均先物はこれが3,6,9,12月の第2金曜日となっているわけです(ちなみに取引できるのは木曜いっぱい)。

つまり3月が満期の先物は3月のSQで、強制的に決済されるわけです。

2月のとある日に19,000円で先物を買うとします(ということは誰か売った人もいるということです)。

3月のSQが20,000円だったとすると、買ったまま売らなかった人は、SQ日に強制的に清算されます(この場合は+1,000円)。

(売ったまま買わなかった人はその逆になります)

これがSQです、簡単ですね。笑

SQが株価に与える影響とは

経済界には裁定取引というものがあり、(難しいことは置いておくとして)とにかく「先物価格≒現物価格」という関係が成り立ちます。

そのため、先物を売り叩く(ないし吊り上げる)ことで現物をある程度コントロールすることができます。

この特性を利用し、海外ヘッジファンドはSQ日が近くなると強烈な売り浴びせ(ないし買い煽り)をしてくることがあります。

これが、SQが株価に与える影響です。

上にも下にも大きく動く可能性があります。

なぜ、SQが近くなるとファンド勢は動いてくるのでしょうか(一見、別にいつでも良いような気もします)。

理由は色々ありますが、例えばこんな2つの例が挙げられるようです。

①日経平均が動くと、オプション取引で大儲けできる場合

例えば「日経平均があと100円以上下がれば、プットオプションで大儲け」などの状況であれば、とにかく売り崩してくる。

参考:http://www.miller.co.jp/report/wakaru/20130220.html

②相場を崩した後、反対売買を一瞬で終わらせたい場合

例えば、3000億円分買いを入れて短期間相場を崩しても、普通であればどこかで3000億円分を売り戻す必要がある(その間に相場が正常化し、むしろ仕掛けた側が損をする)。

しかし、SQがあれば、SQ値で一気にまとめて清算されるので、高値で一気に売り抜けることができる。

参考:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/asakura/0007.html

これらはいずれも「SQ日が近い」方が有利である、ということはお分かりいただけると思います。

このため、SQが近くなってくると(特に当週は)、株式市場が荒れがちになります。

また、SQ当日(の寄付)も株価は荒れがちです。

SQ日の寄付は「先物の清算価格と現物価格が一致するタイミング」となります(「SQ値=日経の始値」でしたね)。

なので、裁定取引を清算しようと多くの成行注文が出ることとなります。

また、日経平均を構成する大型株現物(ファストリ、SBGなど)を大きく買う(売る)ことで、SQ値をコントロールしようとする動きも出てきます。

主な影響は次のようにまとめられます。

SQが株価に与える影響
  1. SQが近くなるにつれて、相場の流れに逆らう(あるいは加速させる)ような、先物主導の展開が起こりやすくなる
  2. SQ当日も大型株を中心に、激しい値動きになることがある

また、次の項目で書いていますが、翌週に影響が出るというジンクスもあります。

現物投資家に関しては、まず「SQ近辺では株に触らない」という対処法があります。

一歩踏み込みたい場合、SQ前に材料なく不当に下がっている銘柄を安く買う、という買い場としての使い方ができると思います。

短~中期売買をされている方は、不当に高くなったときに売る、という使い方もできますが、僕自身は基本的にしていません(長期投資推奨)。

SQにまつわるアノマリー

これだけ大きなイベントですから、それにまつわるアノマリー(都市伝説的ジンクス)も存在しています。

代表的なのが「魔の水曜日」と「幻のSQ」の2つです。

それぞれ根拠・理由があるのかを確かめてみましょう。

(ちなみにアノマリーとは、ある種「オカルト」です。参考にするのは良いですが、盲信しないようにしましょう)

「魔の水曜日」の根拠・理由

「魔の水曜日」とは「SQ週の水曜は相場が特に荒れやすい」というアノマリーです。

この根拠は、結構明確です(と思います)。

まず上でも見てきましたが、当然SQ日に近い方が市場をコントロールしやすいので、金曜に近ければ近いほど様々な思惑が飛び交い、相場は荒れやすいはずです。

では「なぜ木曜じゃないのか」というと、まず「木曜の株価操縦は当局から警告が出る」という話があります(出典)。

加えて、(アノマリーだけに)これは想像の世界ですが、「木曜日はバッファ」なんじゃないかと思います。

世界のエリート達が締め切りギリギリで作業するというのは、ちょっとギャンブル要素が強すぎますよね。笑

水曜までに流れを作れば、木曜日は勢いを増幅する効果もありそうですし、そう考えても水曜が荒れるというのは、なんとなく説明が付きそうです。

「幻のSQ」の根拠・理由

「幻のSQ」は、その日の日経平均株価がSQ値にタッチしないまま1日の取引が終了することを言います。

  • 日経平均がSQ値より常に低かった場合は、(翌週は)弱気相場
  • 日経平均がSQ値より常に高かった場合は、(翌週は)強気相場

と言われています。

一応、具体例をチェック。

とある日のSQ値が20,000円だったとします。

この日の日経平均が常に19,600~19,900円の間で動いていたとしたら、「日経平均< SQ値」が成り立ちます。

この場合、翌週は弱気相場になるというアノマリーです。

ここで気になるのは、

「あれ、【SQ値=日経平均の始値】だから、必ずタッチするんじゃ?」

という点です。

実はここが微妙に注意すべき点で、基本的には【SQ値=日経平均の始値】という認識で良いんですが、超厳密にはビミョーに違う点があります。

これは覚えなくても良いレベルですが、それぞれの数値の決まり方は次の通りです。

日経平均の始値

日経平均構成銘柄のその日の始値の平均。

※ただし、朝一で寄り付かなかった銘柄は前日の終値を使って朝一の段階で算出

SQ値

日経平均構成銘柄のその日の始値の平均。

※ただし、寄り付かなかったものは寄り付いてから算出
※ストップ高(安)で寄り付かなければ、気配値を使用

つまり、例えば何か材料が出て、いくつかの銘柄で買いの特別気配となれば、朝一ではSQ値は決まりません。

その後、寄り付いてSQ値が決まるとします。

その値を日経平均が越えなければ、「SQ値にタッチしないまま1日の取引が終了する」という状況が生まれます。

で、肝心の「これがなんで翌週の相場を決めるのか」という点ですが……。

実は、これに関しては、根拠や理由を載せているサイトは見つかりませんでした。

「根拠らしきもの」や「推測」さえ見つからなかったので、いよいよアノマリーという感じですが、普通に考えれば、

日経平均がSQ値より常に低い

→SQ値(≒始値)の下でしか動けなかった

→上値(SQ値)が意識されて上げにくい

日経平均がSQ値より常に高い

→SQ値(≒始値)の上でしか動いていない

→底値(SQ値)が意識されて下げにくい

ということなんだと思います。

しかしこれ、正直「そうかな~?」という感じです(アノマリーに根拠を求めるのも野暮ですが)。

S高が連発してSQ値が高く出たならむしろ好材料とも言えますし、たまたま1日寄り天(寄り底)だったからと言って、翌週の流れがそれだけで決まることはないでしょう(……と思う)。

しかし、アノマリーとして存在はしているので、意識しておくに越したことはないでしょう。

今回の記事のまとめ
  • SQとは「先物の強制決済日」である
  • 当週、当日は相場が荒れがち
  • アノマリーもあるので参考程度に

その他SQについての豆知識

メジャーSQとマイナーSQ

これはおまけ程度ですが、「3,6,9,12月のSQ」をメジャーSQと言います。

メジャーがあればマイナーもある、ということで「上記以外の第2金曜日」をマイナーSQ(ミニSQ)と言います。

マイナーSQとミニSQの使い分けは……人によります。

正直、結構適当です。僕は「同じもの」という認識。

マイナーSQでは、先物ではなくオプション取引の清算が行われています。

なので、SQを正確に分類すると、

メジャーSQ

3,6,9,12月の第2金曜日。

先物&オプションの強制決済。

マイナーSQ(ミニSQ)

1,2,4,5,7,8,10,11月の第2金曜日。

オプションのみの強制決済。

となります。

ダウ平均のSQ

アメリカのSQはどうなんだ、という話ですが、今回はダウ平均先物に関して見ていきます。

(もちろんダウ以外にも多様な先物・オプションがありますが、ここでは無視します)

ダウのSQと日経のSQ、「違いは日程だけ」という認識で良いと思います。

日経は第2金曜の寄付がSQ値

ダウは3金曜の寄付がSQ値

です。

ただし、日本とアメリカでは時差があるので、「日経平均は第2木曜が最終売買日、ダウ先物は第3金曜が最終売買日」と書かれがちです。

なので、日本の証券会社では「ダウのSQ日は月曜」と書かれていたりします。

また、最終売買日に関してですが、先物は通常「デイセッション」「ナイトセッション」がありますが、最終売買日は「デイセッション」のみになります。

ダウも同じだと思うんですが……詳細不明です。楽天証券は寄付直前までできるっぽい……?(詳しい方いたら教えてください)(出典

また、その昔(1989年まで)、日経平均先物のSQ値は「金曜の終値」、最終取引日は「金曜いっぱい」という座組だったそう(出典)。

また、「平均価格方式」という清算方法もあり、SQとは違うらしい……が、相当昔のデータなので、今は知りません。笑(出典

ということでSQについて色々と見てきました。

参考にしていただければ!

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